どうも、みずたまかっぱです。
今回は、横山光昭さんの著書「貯金生活宣言」をご紹介します。横山さんは「家計再生コンサルタント」として、多くの人の家計を立て直してきた専門家です。本書では、お金が貯められないと悩む人でも、楽しみながら着実に貯金を増やせる方法が分かりやすく解説されています。
「貯金は難しい」と思っている方にこそ手に取ってほしい一冊です。この本を通して、楽しくお金の知識を学びながら、貯金力をアップさせてみませんか?
こんな方におすすめです!
- 借金がある方
- 長い間貯金ゼロの生活が続いている方
- 家計管理の方法を学びたい方
書籍情報
著者
横山光昭(よこやまみつあき)
家計再生コンサルタント。株式会社マイエフピー代表取締役。
お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の問題の抜本的解決、確実な再生をめざし、個別の相談・指導に高い評価を受けている。
これまでの相談件数は23,000件を突破。各種メディアへの執筆・講演も多数。
著書は85万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計340万部となる。
個人のお金の悩みを解決したいと奔走するファイナンシャルプランナー。
目次
1 使わないお金を増やすことから始める収入アップ
2 あなたが貯金できない理由
3 明日から変われる!貯金体質トレーニング
4 90日プログラムで貯金力を10倍アップ
5 知らないと危険!お金の落とし穴
6 それでも貯められないあなたへ
本の簡単要約とレビュー
使わないお金を増やすことから始める
貯蓄に回るお金は、収入 – 支出というシンプルな計算式で求めることができます。では、貯蓄額を増やすためにはどうすればよいのでしょうか?
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 収入を増やしつつ支出を減らす
筆者の経験では、多くの人にとって「支出を減らす」こと(②)が最も効果的だと述べています。もちろん、フリーランスやビジネスオーナーの場合は「収入を増やす」(①)も選択肢になりますが、会社員にとっては②が最短ルートになることが多いとのことです。
では、具体的にどのようにお金を貯めればよいのでしょうか?
本書では、以下の8つのステップが紹介されています。
[お金を貯める8つのステップ]
①自分の性格とお金クセを知る
②無理なくできるお金習慣を考える
③今の固定支出を疑ってみる
④貯金目標とお金以外の楽しめる行動目標を持つ
⑤今、お金を貯められる環境なのかを判断する
⑥期間設定と数字で自分を知る
⑦90日間での成果をふりかえる
⑧とにかく繰り返す!
【簡単要約・レビュー】貯金生活宣言 p45
節約の王道ともいえる「自分を客観視する」「固定費を見直す」「継続できる工夫をする」といった基本を丁寧に解説しています。
あなたが貯金できない理由
横山さんは、支出をカットする際に「けちけち節約術」よりも固定支出の削減が重要だと強調しています。その理由と具体的なポイントを見ていきましょう。
まず、固定支出と流動支出の違いについて整理します。
・固定支出:毎月一定額が発生する支出(例:家賃、保険料、新聞代など)
・流動支出:金額が月ごとに変動する支出(例:食費、光熱費など)
横山さんは、固定支出を削ることの重要性について、次のように述べています。
残念なことに、ほとんどの皆さんは固定支出をきにしません。毎月一定の金額がごっり消えていくのに、減らせるなんて思ってもみないのです。
逆に、やりくりで抑えられるかもしれない流動支出にばかり目がいきがちです。よく雑誌などに載っている節約ややりくり術というのは、食費や光熱費などの、金額が毎月変わる流動費部分に取り組むことなのです。やりくりの出来に左右されるのですから、安定した効果は望めませんよね。
一方、固定支出は毎月決まった金額だけに、一度そぎ落とせば、その分は安定した結果が伴います。裏を返せば、固定支出はカットしない限り、あなたから永遠にお金を搾取し続けるものだともいえます。
【簡単要約・レビュー】貯金生活宣言 p52,53
横山さんは、無駄な固定費として以下のような例を挙げています。
携帯電話代:高額なプランの見直し
意味のない飲み会:生活満足度に影響しない支出
高額な生命保険料:本当に必要か再考する
これらの支出は、日々の生活の満足度にはほとんど関係しない場合が多いものです。固定支出は一度削減すれば、継続的な効果が期待できるため、貯蓄を増やすための強力な手段と言えます。
貯金体質トレーニング
横山さんは、「貯金ゼロ体質は必ず直せる」と断言しています。そのためには、人生を長期戦と考え、継続することが重要だと述べています。
では、具体的に何をしていけば良いのでしょうか?横山さんは支出を次の3つに分類し、それぞれを見直すことを提案しています。
- 消費:生活に必要な支出(例:食費や家賃)
- 浪費:必要ない無駄な支出(例:衝動買い)
- 投資:将来のための支出(例:自己啓発や資産運用)
まず、日頃の支出を家計簿に書き出し、これら3つに分類してみましょう。そして、浪費や必要以上の消費を積極的に削減していくことがポイントです。支出を「見える化」することで、どの部分を削るべきかが明確になります。その後、削減プランを立てて継続的に取り組むことが大切です。
さらに、横山さんは貯金を継続しやすくするための「90日間プログラム」を紹介しています。このプログラムは非常に具体的でわかりやすく、誰でも実践しやすい内容です。
詳細はぜひ本書を手に取り、貯金生活への第一歩を踏み出してみてください!
レビュー
本書は、貯金が苦手な方が「貯金力」を身につけるための方法を、詳しくかつわかりやすく解説した一冊です。初版は2009年に発売されており、一部内容に時代を感じる部分もありますが、全体としては普遍的で実用的なアドバイスが詰まっていると感じます。時代が変わっても通用する本質的な知識が多いため、貯金を始めたい方や家計を見直したい方にとって、今でも十分に価値のある内容です。
【私の評価】★★★★☆